アラロク・サイクリスト 須藤眞啓は
警察庁の「自転車は原則、車道走行ルール」を受け
事故防止のための環境改善、「湘南道路のバリアフリー化」を提案致します
「いざ、サザンビーチへ!」
これは CAMPAGNOLO のフルカーボン。
湘南を走る時は横風を受けるのでリムをはいていますが近所を走る時はこのスタイルです。
警察庁が「自転車は原則、車道走行ルール」を発表して以来、自転車が社会の関心を集め、エコや健康志向ブームとも重なり、自転車に乗ってみようと思う人が多くなった。
そこで、私が走っている道路環境の実態を検証し報告致します。
湘南といえば、美しい海岸線がどこまでも続く全国に知られた有名観光エリアである。
ヨット、サーフィン、ウインドサーフィン、ジョギング、そしてサイクリングと、思い思いのスポーツを楽しむ。
これらのスポーツライクな要素があって湘南の素敵な情景が形成されているところが特徴的である。
そして、訪れる観光客は車の、江ノ電の、観光バスの車窓からそんな情景を眺め、湘南になんらかの憧れを抱くのであろう。
私も、このエリアを走るなら基本はロードレーサーが当たり前。それはやはり「こだわり」である。
例えば、対向車線を走るサイクリスト同志が、お互いのバイク、コスチュームを瞬時に観察し合う。
合格だと思えば何らかの挨拶のサインを送る。相手も同じことをする。
だから、私も「アラロクおじさんサイクリスト」だが、あのイタリア製「COLNAGO」に乗り、カラフルなジャージに身を包みヘルメットを被り、スタイリッシュな出で立ちで湘南エリアに向かう。
私達は街中を傍若無人に暴走する何でもありのママチャリ族とは違う。
スポーツをしているのだ!
私は湘南国際村からサザンビーチのコースをいつも往復する。
時間が許せば西湘バイパスから二宮の旧道に折れ小田原城を往復する。
だから、その間の道路状況は人一倍熟知している。
先週、うちのNPOの役員3名と湘南道路のチェックを行った。私が自転車、役員達は車で、両方の目線から見てきた。
更に今日、一人でサザンビーチまで走ってきた。
この大切な提案をするために普段の倍の時間をかけてキッチリ取材した。
道路検証の必要性を感じてから数年が経ち記録写真の数は1000枚を超える。
危険個所全線に見られる共通点は、路肩に引かれた白線の内側と車道端のアスファルトとの境目に段差が付いたままになっていることである。
日本の道路はただでさえ狭いのに、路肩の白線内のスペースが整備されていないのは大変残念である。
サイクリストにとって、この白線内は魔のデッドゾーン。
なぜ、道路を100%有効活用しないのだろう!
湘南道路特有の慢性渋滞している車道を命をはってまで走りたいとは思っていない!
私からの提案です!
これ以上、交通死亡事故などのあらゆる悲劇を起こさせないためにも
車道と白線内(歩道以外)のバリアフリー化を求めます!!
被害者およびその家族が受ける悲劇、また加害者が人生をかけて背負う罪は、加害者家族にも様々な苦難を背負わせることになる。
管理の目が届かない道路環境が大事故を誘引させる原因になってはならない!
それでは、湘南国際村を出発!
これから茅ヶ崎 サザンビーチへと向かう。往復60km程の距離である。
上の写真は、逗葉新道入り口交差点を左折し、長柄の交差点までの中間地点。
この道路の特徴はフライパン型の形状で、車が通る所が最も低い位置で白線右の濃いグレー部分が傾斜になっている。
白線左の細い濃いグレーの部分はお決まりの段差で、ハンドルがふらついた時、段差にタイヤが蹴られてしまう恐れがある。
写真を見るとそれなりにスペースがあるように見えるが、原チャリと違って自転車は低速で大型車両などを交わさなければならないため、ふらつきの原因になることがよくある。
だから、私は常に白線の上を走行するようにしている。
しかし、路面が濡れていると傾斜部分を滑り落ちる危険がある。
《 安全対策 》
上段の写真のペダルを見てほしい。
これは、ごく普通のタイプのもの。
ロードレーサーは通常、クリート(固定金具)付きシューズ用のペダルを装着する。
クリート付きシューズ(下段の写真2枚)は固定金具によってペダルにカチッと活着させているので、はずそうとしないとはずれないようになっている。
多くのサイクリストは町中を走っている時、クリートを固定したまま信号待ちをしたりする。そばのガードレールや柱などにつかまって、その場をやり過ごすのだ。
では、つかまる物がない所で信号が赤に変わった時、また、とっさに不意をつかれる事態が起きた時はどうするか?
冷静にクリートをはずして足を地面につけられればいいが、慌てるとなかなかはずれない。足が固定されたまま転倒する事態となる。歩道側に倒れればまだいいが、車側に倒れたら一大事である。
それでも、はずれなかったらどうするか?
信号無視をするのだ。
そうまでして、なぜ、固定シューズをはくのか?
その理由の一つは、「自転車のペダルは踏み込むだけでなく引き上げる時も重要な意味がある」といううことだ。坂道ではペダルを引き上げることで楽になり、平坦地ではスピードアップする。
一方で、クリートのビギナーは必ず一度は足がはずれないまま転倒する、と言われている。
しかし、車のドライバーにしてみれば笑い事では済まされない。とんだ貰い事故で、家族もろとも人生をメチャクチャにされるのだ。
こんな危険極まりない自転車と同じ道を走っていると思うと、ドライバーの皆さん、ゾッとしませんか?
ファッションばかりが一人前のサイクリストの愚行が、自転車全体に対する反感を招いている。
結果的には、自分の首を絞めているのである。
私もクリート付きシューズを何足も持っているが、湘南エリアは道が狭く渋滞が激しい、また、観光客も多いので、走ったり止まったりを頻繁に繰り返す。
だから、危険を回避する策としてあえて普通のシューズをはいている。
一般道はサーキットではない!
自転車は道交法上、れっきとした軽車両。
車を運転するのと同じ意識で、マナー以上に交通規則をしっかり身に付けて乗らなければならない。
上の写真は、逗子海岸から小坪へぬけるトンネルに入る場面だ。
このトンネルは非常に危険で恐ろしい。
トンネル部門で「ワースト1」である。
ちょうど、走行する私のすぐ前のトンネル入り口手前から急に白線の内側が狭くなる。
しかも、ただでさえ狭いスペースはゴミ、砂、泥で埋め尽くされている。
命がけでここを通過中、大型トラックやダンプに追い越されると体が車両にひき込まれそうになる。
生きた心地がしない危険で汚いトンネルだ。
《 安全対策 》
上のトンネルは通年暗い。画像は内部を見やすくするために明るく加工してある。
ご覧のように、暗くて見づらい白線内のほとんどは砂やゴミが溜まっており、そのすぐ横をけっこうなスピードで車が通過する。
このような場所では、必ずサングラスをはずして走行している。
目にゴミが入ることはしばしばだが安全のためにそうしている。
自分にできる限りの安全策を講じることはサイクリストとしての大きな責任であると思う。
上の写真の走行位置が精一杯、といったところだ。
この数十センチ横を大型車両がうなり声をあげて通過していく。
私は、この危険を少しでも軽減しようと、逗子側のトンネル入り口で車の流れを確認することにしている。
それは、渚橋交差点の信号が青になると車の集団が一斉に押し寄せてくるので、その前になんとか通過したいと思うのである。が、どんなに細心の注意を払っても車の集団に捕まってしまうことになる。
《 安全対策 》
写真では分かりづらいが、ヘルメット中央の白い部分、ハンドルのエンドの赤い部分、シート最後尾の赤い部分に点滅ライトを装着している。
走行中はヘッドライト、ヘルメットライト、ハンドルライト、テールライトを点滅させている。
ヘッドライトは超強力型、テールライトもこれまたLED10個分の強力点滅タイプを使用している。
たとえ、ジジクサイ、と言われようが自分の身は自分が守る。
特に自転車は車の走行の妨げにならないことが、お互いに気持ちよく道路をシェアすることにつながる。
もう一つは、ジャージの色だ。
私も黒系は何着か持っているが、車からの視認性重視のためカラフルなジャージを着用する。
次の11月25日の取材時はロングのジャージを着た。
改めて、視認性のチェックを兼ねてである。
これは、写真のジャージより、もっとサイケなジャージだったので、普通車もダンプ等の大型車も普段の倍の間隔をあけて通過してくれた!
ジャージの色、柄が視認効果を高めることが実証できたわけだ。
感謝、感謝!!
これが、ヘッドライト。トンネル内はもちろん、日中でも点滅させて走行する。
後方用のハンドルライトとテールライト。どちらも点滅させて走行する。
私は、車体前後にたくさんのライトを付けているが、夜間は走行しない。
あくまで安全のための自己防衛の手段である。
これが、ヘルメット用テールライト。これも点滅させて使用する。
ここは、只今のトンネルの鎌倉側、小坪付近だ。
こう見ても、路側帯はほとんど無いくらいに狭く、さらに土砂が積もっている。
最初のワースト1のトンネルと、小坪から鎌倉にぬけるトンネルの間。
ご覧の通り、車道と路肩、白線部がみごとにバリアフリーになっている!
湘南一帯で最高の道!
私が求めている道路とは、正に、これなのである。
最高賞獲得!!
只今、最高賞を獲得した区間はわずか、200メートル。
すぐその先は、こんな状態である。
現在の日本の道路事情そのものだが、一年中、全く管理されることがない。
唯一の清掃手段は雨と風かな? 究極のエコである。
更にご覧の通り、段差だらけの悪路である。
道路管理者は、この状況をなんとも思わないのだろうか?
どれ程の段差なのかを検証する。
自転車にとっては段差ではなく、ここは階段である。
ここの交差点を右折すると、かの有名な古都鎌倉だ。
写真には写っていないが、この交差点内の消えかかった白線内の路肩は、へこんでいるのと飛び砂の堆積でとても走行ができない。
また、右折車のため、直進車のスペースが、特に大型車両はギリギリ1台分となる。
自転車にとって、超危険な交差点なのだ。
鎌倉へ向かう道。その先が由比ヶ浜の交差点。
白線内の路側帯は、ほとんど無い。
観光立国鎌倉の玄関口が雑草とゴミだらけである。
由比ヶ浜の交差点から逗子方面側の路側帯風景。
路肩のガーデニングが古都鎌倉にふさわしい・・・?
こちらの路側帯は芝でアレンジしてみました。
白線内の路肩の段差部のアップだ。
高さを比較するため、ジッポーライターを置いてみた。
この前にジッポーで段差比較した道の全景である。
ここを直進すると小坪、逗子方面だ。
由比ヶ浜、鎌倉プールまでの区間を、栄えある「ワースト2」としよう。
その状況は、雑草が生い茂り戦後から今の今まで全く手を加えたことがないことを思わせる。
さすがは鎌倉。古いものをいつまでも大切にする心が現れている。
ここは、由比ヶ浜交差点すぐ先の地下駐車場入り口付近。
幹線道路にもかかわらず、ドラムが走行車線側にはみ出し過ぎて、ご覧の通り。
この間を自転車は走行するのである。
本線より駐車場入り口の方が広いとは、なんとも理解に苦しむ管理状況だ。
もうすぐ稲村ケ崎。左側が鎌倉公園、右手のすぐ先が鎌倉プールだ。
右の写真のように、高潮用と思われる排水用グレーチングがダブルサイズである。
いつも汚い路肩の不整備が危険、要注意である!
ここは稲村ケ崎。いよいよ江の島が見えてきた。
ここから行合橋の信号までは、ご覧の通り、極狭の白線内路側帯。
さらに、飛び砂が積もっている。
車道も路肩も大変狭く、とても危険。
この区間は県営駐車場周辺で、ずーっと手前の歩道整備は頻繁に行っているが、路側帯の方には一切、目が届かない。
心ある目で町を愛する気持ちがあれば路肩の現状にも目が向くのではないだろうか?
行合橋の信号から腰越間。
この道は私の理想とするバリアフリーの道である。
ただし、交通量の多さと太陽の熱でアスファルト面のゆがみがある。
サンデードライバーにも要注意だ。
よそ見をしながら車が左に寄ってきて、バイクや自転車の走行を妨げるケースが意外と多い。
サイクリストから見ると、突然の予期せぬ幅寄せである。
最悪の事態は、左下の砂浜に落下、と思われるでしょうが、ガードレールの下は岩場である・・・。
本日の江ノ電は、こんなにカラフルです。
いつも違うデザインの車両を見るのが楽しみで、線路横に自転車をとめ、次の電車を待っています。
江ノ電、鎌倉高校駅前。道路下は・・・岩・・・。
江の島から1.7km。マクドナルドの片瀬江の島店に到着しコーヒーブレイク。
NPO法人子供の安全と美しい町作り推進の小宮山専務理事と石川隊員です。
写真撮影は私の家内です。
ふたりの着ているユニフォームは私のデザインです。
今日は朝早くから大渋滞の中をがんばって取材してきたので少々ユニフォームが乱れていますが、ご了承を・・・。
このNPOは神奈川県警の所持許可のもと青色回転等装備車を3台所有し(右写真)防犯パトロール等を実施しています。
いよいよ、本日の目的地、サザンビーチ入り口が見えてきた。
江の島からここまでは車の真横を通過する時以外は比較的安全だ。
また、ゴミも少なく、大変きれいな道といえる。
ここは、茅ヶ崎。いつも道路がきれいで不思議な感じがする。
湘南の道路はあんなにゴミだらけで汚いのが常なのに、清掃をしているのですか?
サザンビーチ入り口だ。
ここの海辺から江の島旧水族館まで遊歩道がある。
小砂利の舗装のため、ロードレーサーの23のタイヤだと、ちょっと無理。
私も以前、大喜びで低速走行したが、タイヤが可哀想だった。
それにしても超立派なロードである。1等賞受賞!!
他にも良い点がたくさんある。
まず、トイレが多い。(右写真)この入り口を入れば、仮設ではあるが水洗の身障者用大型トイレが男女別々に5基ずつある。
このトイレは地元のご婦人たちが毎日清掃してくれている。おかげでとてもきれいなのだ。
皆さん、ありがとう!!さすがはサザンビーチだ。茅ヶ崎、エライ!
私は、このトイレの道路を挟んだ海側にあるベンチで烏帽子岩を見ながら休憩をする。
名前こそ知らないが、たくさんの知り合いがいる。ワンちゃんの友達もたくさんいる。
私にとって。幸せビーチである。
実は、私の家からはここが見えている。
迎賓館のビルとスポーツショップのビルが目印だ。
ちなみに、我が家からは伊豆下田の灯台の灯り、稲取、伊東、熱海、小田原、湘南、相模湾も一望できる。
サザンビーチに到着!
いつものおなじみのベンチで休憩します。
ジョギングする人、犬の散歩の人、ここに来るみんなとのコミュニケーションが、1番の私の楽しみです。
本日の軽食です。
自転車の不思議の一つにハンガーノックなる現象があります。
空腹時に突然パワーダウンしてしまうのです。
こうなったら何を食べても遅かりし、なかなか回復しません。
これを防ぐ方法はただ一つ。こまめに食べることしかありません。
私の今日の走行距離は60km。これなら1000kcalくらいで大丈夫!?
赤いボトルには須藤オリジナル「命の水」。(自家製ポカリスエット)
ステンの保温ボトルには温かいミルクティー。
それにミニチーズ50kcal、プレーンクラッカー129kcal、ピーナッツバタークラッカー136kcalを食べます。
《 注 意 》
湘南エリアでは食事をとる時には空に注意が必要です!
トンビが食べ物めがけて突然奇襲してくるので、手などをケガする危険があります。
私も由比ヶ浜のベンチで補給中にやられました。
右手の人差し指がもぎ取られそうな衝撃でした。女性や子供なら大ケガです。
トンビの奇襲の前兆は、まずハトが来ます。ハトが人なつっこく寄ってくるので、あまりの可愛さに食べ物をあげていると、それを上空から見ていたトンビが急降下してくるのです。
ここも茅ヶ崎!やっぱり道路がきれいである!
私は頻繁にこの道を走っているので、その都度、「いつもきれいだな~」と思っている。
大型車の走行路線の件や、路肩部の段差問題がなければグランプリ獲得級の立派な道路だ。
これも茅ヶ崎市の行政手腕の現れなのだろう。茅ヶ崎は、大人の町なのだ。大感激である。
こんなに立派な政策の実践ができる大人の町、茅ヶ崎へのお願いである。
「ぜひ、あのきれいな茅ヶ崎の道路をバリアフリーにしてください。平に、お願い申し上げます」
ここは、茅ヶ崎市浜須賀。
本線から枝道に入る所に、こんなに大きくて深い段差がある。手前、反対側もこういう状況である。
この江の島までのエリアは大型車が多く、2車線に並行して走行している時が、とても危険だ。
道の広さの割には白線内路側帯がとても狭い。その上、こういう段差がずーっと続く。
この区間全線にわたって感じることは、快適な直線道路のはずが、大型コンテナ車やトレーラーが真横ギリギリに通過すると車両側に引き寄せられ生きた心地がしない程の恐怖を感じるということである。
大型トラックは、スピードの出し過ぎである!
なんせ、自転車は丸裸。
普通車や軽自動車にも言えることだが、大型車両に引っかけられた時は一巻の終わりを覚悟している。
数カ月前の自転車事故では、5名のサイクリストがツーリング中、先頭の自転車に後続の自転車のタイヤが接触。そのはずみで接触された先頭車が転倒した。
不運にも車道側に投げ出された若者は、後方から走ってきた自動車にひかれ死亡した。
テレビのニュースでは扱われない悲惨な事故が、現実には多々、発生していることを、私は訴えたい。
自動車のドライバーにとっても、いわゆる貰い事故ではあるが、人身事故を起こしてしまったら、その道義的責任を逃れることはできなくなる。
当然、刑事事件として、さらに民事で、多額の慰謝料等々・・・。
そこに追い打ちをかけるように失業の危機や家族間の問題が起きてくるのだ。
私は臆病者ではない。
自転車に乗っているくらいのことでビビッているわけではない。
しかし、事故を起こせば自分だけの問題ではなく、他人をも巻き込んでしまう危険性をはらんでいる。
これが大型ミキサー車の走行シーン、地獄の一丁目だ。
白線内路側帯がいかにギリギリなのか、お分かり頂けるだろうか。
湘南道路は、全体的にこんな感じの道だ。
《 お願い 》
できますれば大型車は、センターライン側の車線の走行を条例で規制して頂ければ幸甚です。
立派な横断幕と標語ではないか。
足元の整備も、ぜひ、お願いいたします。